タバコは、新たなプロジェクトを頭に描いている遺伝子工学者にとって格好の研究対象です。
というのは、この植物は細胞のクローニングについてト分に解明されているので、研究者はDNAの操作に全力投球できるからです。
タバコで研究した後で、いまだ不明な点の多い有用な植物に進めばよいのです。
植物の遺伝子工学のもう一つの目標は、病害虫に対する抵抗性を高めることです。
動物は、寄生菌の攻撃に抵抗する複雑な免疫系をもっています。
しかし、遺伝子工学を利用して免疫系をもっと効率よく働かせることは、至難の技と思われます。
なぜなら、何種類もの細胞および何百種類ものタンパク質が作川し合って、系全体が動いているからです。
しかし、動物に対してはその必要がありません。
遺伝子工学の代わりに、免疫技術を駆使すればよいのです。